75A用の単電極挿入型電磁流量計
双方向測定も可能に。
- 流速を検知するセンサと、流量などを表示し、信号を出力する変換器の2つで構成されています。
- MODEL395SPが片方向測定用、394SPが双方向測定用です。
- 不断水で設置ができ、水道施設等に特にお薦めです。
- 狭いスペースでも設置ができます。
- センサは水没対応です。
- 測定電極は1対のみです。
- オプションのデータロガ付き変換器は積算流量や瞬時流量を記録し、データをPCにダウンロードすることができます。 ※100A以上の配管にはメタルマルチマグをご使用ください。
概要
多電極挿入型電磁流量計メタルマルチマグの姉妹製品です。
センサは強固なSUS製で、75Aの小口径用であるため、1対の流速検知電極による1点測定方式です。
100A以上の配管にはMODEL 395P/394P(多電極タイプ)をご使用ください。
測定原理
一般的な電磁流量計と形状は異なりますが、基本的な原理は同じです。
棒状のセンサの内部に磁界を作るコイルが、外部に1対の電極があります。
このセンサを配管内に挿入すると、水が磁界を横切る時に発生する起電力=流速を電極が検知し、これを配管の断面積に乗じて流量を測定します。
特長
※施工方法は「多電極挿入型電磁流量計メタルマルチマグ」と同じです。
「不断水」の施工、メンテナンス
センサの設置は一般的な割T字管やサドル分水栓などを使用し、水の運用を止めずに行えるため、夜間工事などの断水に伴う手間もありません。
基本的に水道水、清水で使用する場合に定期メンテナンスは不要ですが、通水したまま配管からセンサを引き上げることもできますので、バケツなどの容器で気軽にゼロ点確認を行うことも可能です。
将来的にスケールの付着が見られた場合はクリーニングも簡単です。
したがってバイパス管は不要、古いバイパス管からの赤水を心配する必要もありません。
トータルコストの縮減
センサは最小で1号マンホール程度のピットでも設置が可能で、バイパス管も不要、クレーンなどを必要とすることもなく、施工にかかる人数も時間も節約できるため、通常の電磁流量計よりも工事のコストが縮減できます。
せまいスペースにも
既設ピットにも柔軟に対応
新たにピットを作る場合には1号マンホール程度、既設のピットを使用する際にも、他の流量計では取り付けられない狭いスペースにも設置が可能です。
センサ挿入時には一定以上の高さが必要となりますが、天井の高さが足りない場合は斜めから挿入するなどの方法もあり、現場下見の上、施工方法をご提案いたします。
センサは水中形、逆流測定も可能
MODEL 394SPを使用すれば逆流測定も可能です。
測定精度は±2%(RS)±0.009m/sとなっています。
センサの耐水規格は水中形相当のIP68で、ピットの水没にも安心です。
※維持管理のため、なるべく水はけの良い箇所に設置することをお薦めします。
水没したまま放置されることはお薦めできません。
なお変換器は水没対応ではなく、なるべく湿気の少ない環境で使用してください。
オプション
以下のオプションがあります。
・データロガ付き変換器
・センサケーブルの延長(総長:15m,22.5m,30m,37.5m,45m,52.5m,60m,他)
・DC電源仕様
・SUS製専用ソケット40A(サドル分水栓接続用)
・センサ挿入用工具(無料貸出し可)
・弊社調整員による現地調整作業
データロガ付き変換器
オプションのデータロガには、瞬時流量、正流、逆流、NET(正-逆)それぞれの積算流量、警報の履歴等が記録できます。
データはCSVファイルで保存され、専用ソフトでPCにダウンロードします。
ダウンロードしたデータはMicrosoft®excelで加工することもできます。
遠隔監視を行わない場所や、工事や点検作業等で信号の送受信ができない環境下でもデータを収集できて便利です。