さらに進化した唯一の
多電極挿入型電磁流量計
2020年のバージョンアップでさらに機能が充実しました。
データロガ付きもあります。
- 多電極挿入型電磁流量計「メタルマルチマグ」は満管、清水用の流量計で多点測定方式を採用した唯一の多電極挿入型電磁流量計です。
- 流速を検知するセンサと、流量などを表示し、信号を出力する変換器の2つで構成されています。
- MODEL395P(片方向測定のみ)、MODEL394P(双方向測定)の2つのタイプがあります。
- 不断水で設置ができ、水道施設等に特にお薦めです。
- 狭いスペースでも設置ができます。
- センサは水中形なので水没しても安心です。
- オプションのデータロガ付き変換器は積算や瞬時流量を記録し、データをPCにダウンロードすることができます。
概要
測定原理
「多点」測定の高精度
メタルマルチマグは複数の電極による多点測定方式で、挿入型では唯一の高精度を実現、上水道などでの流量測定に最適です。
流量を正確に測定するには、配管全体の平均流速を正しく検知する必要がありますが、流速は管壁付近と中心付近では異なり、その分布は流れの変動にともなって変化します。したがって従来の挿入型流量計の1点のみの測定では、正確な値は期待できません。
メタルマルチマグは2~8対の電極で複数ポイントを実測して平均流速を算出するため、信頼性が高いとされる通常の電磁流量計と同様の高精度の測定が可能です。
従来の挿入型の測定精度が、より許容誤差の大きいフルスケール基準の±1%(FS)や±2%(FS)であったのに対し、メタルマルチマグは読み値基準の±1~0.5%(RS)となっています。
超音波流量計のように管壁や取り付けの状態などに大きく影響を受けることもありません。
従来の挿入型や超音波流量計では不安のある、変化の大きい配水流量などにもお薦めです。
メタルマルチマグには、片方向測定用の「MODEL395P」と双方向測定用の「MODEL394P」があります。
特長
「不断水」の施工、メンテナンス
センサの設置は一般的な割T字管やサドル分水栓などを使用し、水の運用を止めずに行えるため、夜間工事などの断水に伴う手間もありません。
基本的に水道水、清水で使用する場合に定期メンテナンスは不要ですが、通水したまま配管からセンサを引き上げることもできますので、バケツなどの容器で気軽にゼロ点確認を行うことも可能です。
将来的にスケールの付着が見られた場合はクリーニングも簡単です。
したがってバイパス管は不要、古いバイパス管からの赤水を心配する必要もありません。
トータルコストの縮減
大口径のメリット大。(最大3500Aまで対応)
新設配管にも。
センサは1~2号マンホール程度のピットでも設置が可能で、バイパス管も不要、クレーンなどを必要とすることもなく、施工にかかる人数も時間も節約できるため、通常の電磁流量計よりも工事のコストが縮減できます。
機器費も通常の電磁流量計よりも、口径が大きいほど割安となり、トータルなメリットで断水が気にならない新設配管でも採用されています。
せまいスペースにも
既設ピットにも柔軟に対応新たにピットを作る場合には1~2号マンホール程度、既設のピットを使用する際にも、他の流量計では取り付けられない狭いスペースにも設置が可能です。
センサ挿入時には一定以上の高さが必要となりますが、天井の高さが足りない場合は斜めから挿入するなどの方法もあり、現場下見の上、施工方法をご提案いたします。
センサは水中形、逆流測定も高精度
管網監視にも最適双方向測定の「MODEL394P」は逆流測定も±1%(RS)の高精度、流方向の変化する配水管網の監視などにも最適です。
変換器には2点の4-20mA出力と、2点の積算、警報パルス出力があり、遠方監視にも適しています。
センサの耐水規格は水中形相当のIP68で、ピットの水没にも安心です。
※維持管理のため、なるべく水はけの良い箇所に設置することをお薦めします。
水没したまま放置されることはお薦めできません。
なお変換器は水没対応ではなく、なるべく湿気の少ない環境で使用してください。
オプション
以下のオプションがあります。
・データロガ付き変換器
・センサケーブルの延長(総長:15m,22.5m,30m,37.5m,45m,52.5m,60m,他)
・DC電源仕様
・SUS製専用ソケット50A(サドル分水栓接続用)
・SUS製専用フランジ75A(上水用バルブ75A接続用,7.5K/10K/16K/分岐付き)
・センサ挿入用工具(無料貸出し可)
・弊社調整員による現地調整作業
データロガ付き変換器
オプションのデータロガには、瞬時流量、正流、逆流、NET(正-逆)それぞれの積算流量、警報の履歴等が記録できます。
データはCSVファイルで保存され、専用ソフトでPCにダウンロードします。
ダウンロードしたデータはMicrosoft®excelで加工することもできます。
遠隔監視を行わない場所や、工事や点検作業等で信号の送受信ができない環境下でもデータを収集できて便利です。
分岐付き専用フランジ
圧力計やエア弁などとの使用
メタルマルチマグのセンサは、75Aのバルブを使用して配管に取り付ける時、「専用フランジ」や「専用ソケット」を使用します。
この専用フランジ、専用ソケットには途中に分岐を設けたタイプ(オプション)もあり、ここに圧力計やエア弁などを接続することができます。
流量とともに水圧なども測定したい場合や、エアが溜まる可能性がある場合などに便利です。
※原則的にセンサはエアのない箇所に設置してください。
※圧力計やエア弁は別途ご用意ください。