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〒107-0052 東京都港区赤坂2-4-1 白亜ビル

    

ポータブル水深・流速計 FH950S

     

概要

測定中の様子
  • 電磁式流速センサと差圧式水深センサの2つを装備、流速と同時に測定点の水深、水位も測定します。
  • 測定した流速と水深データから、瞬時流量を自動演算することも可能です。
  • メンテナンスはほとんど不要です。
  • リチウムイオン充電池で駆動、軽量で持ち運びに便利です。
  • バッテリーセーブ機能、自己診断機能、安定化・平均化機能も標準装備されています。
  • グラフも表示される大きなディスプレイ付きです。
  • 本体に保存した測定データをUSBポートからパソコンに送り、加工することも可能です。
  • 水路で使用する流量計の調整にも適しています。<
  • フィールドで便利なオプションもあります。
    (スケール付きセンサ取付ロッド/ウェイト付きセンサ取付ワイヤ)

河川や、さまざまな形の水路に対応

FH950Sのディスプレイ

FH950Sには、河川、水路全体の瞬時流量を自動演算する機能があります。
河川や水路の同一断面上の複数ポイントの流速と水深を測定〜記録すると、機器はそれらのデータをもとに瞬時流量を自動演算で算出します。
この演算機能は、河川や水路だけでなく、矩形溝(正方形・長方形・台形)、円形溝(真円・2/3卵型)にも対応します。



水深センサ

「差圧式水深センサ」を使用すれば、センサを流体に沈めるだけでセンサが位置する水面からの深さをリアルタイムで把握、記録できます。
事前に設定した深さにセンサが達すると、画面表示の色が変わり、ブザー音で知らせる機能もあります。
したがって水深×2、水深×8などの測定ポイントの把握が簡単で、センサを流体の底に沈めれば水位も測定できます。
橋の上など、水面から離れた場所で作業する場合でも常に手元で確認でき、効率と正確さが格段にアップします。

こんなにカンタン!水路での流量演算
瞬時流量は「流体全体の断面積×平均流速」で算出します。
FH950Sはおもに「水路の形状と寸法の入力」「水位の測定」「数点の流速の測定」を行うだけで、流体の断面積と平均流速を算出、その場で瞬時流量を演算します。
水深センサは、全てのプロセスをより簡単で正確なものにします。
条件の良いところであれば、わずか数分の作業です。

流速は場所によって異なるため、通常は流体の同一断面積上の複数点を測定して平均を求めます。
なるべく流れの整った場所を選んでください。
※水深センサのないFH950でも流量演算は可能です。



<水路での流量演算の例>

 〜水路:正方形1000mm×1000mm、水位:800mm、3点測定、水深センサ使用〜 

例として、水深センサを使用した正方形水路での流量演算を説明します。
平均流速を求める測定にはいくつかの方法があります。
ここでは水路のセンターライン上、「水深×0.2、0.4、0.8」の3点の流速を測定して平均を求める方法とします。
※「水深×0.2、0.8」の2ヶ所、「水深×0.4」の1ヶ所のみの方法も選択できます。
※河川や幅の広い水路では、別の「流路」のモードで測定点を増やします。

おもな作業の流れ

1)基本設定
 ・測定モードを選択
2)”断面積”の特定
 ・水路の形状と寸法の入力
 ・センサを底に沈めて水位測定、記録
3)”平均流速”の算出
 ・水深×0.2で流速測定、記録
 ・水深×0.4で流速測定、記録
 ・水深×0.8で流速測定、記録
4)”流量演算”結果を表示
 ・データを保存、PCにダウンロード


測定方法

手順1
手順2
手順3
手順4
手順5
手順6
手順7
手順8
手順9
手順10
手順11
手順12
手順13
手順14
手順15
手順16


その他の測定方法

流速の測定方法には他に下記のようなものがあり、任意で選択できます。


 

測定中の様子測定中の様子測定中の様子

 

オプション

●センサケーブルの長さ
センサケーブルの長さは6m、12mから選択できます。
発注時に指定してください。
●スケール付きセンサ取付ロッド
目盛り付きの金属製ロッドです。
このロッドにセンサを取り付けることにより、センサが流されることなく安定した測定ができます。
他の棒でも代替できますが、このロッドには目盛りが付いているため、測定中に水深を確認することも可能です。
総長=2mです。(50p×4本をつなぎます。)
●ウェイト付きセンサ取付ワイヤ
6mのステンレス製ワイヤの先に、6.8kgのアルミ製のおもりが付いています。
センサを装着して水中に垂らすことにより、センサが流されることなく、安定した測定が可能になります。
上記のロッドでは届かない深さを測定する場合や、橋やボードの上からの測定に便利です。
●ウェイト付きセンサ取付ワイヤの延長
上記のウェイト付きセンサ取付ワイヤは、1mごとの延長が可能です。
●本体固定プロファイリングロッド
主尺と副尺の付いた2本のロッドを組み合わせたもので、これにセンサを取り付けて手元の目盛りを使用すれば、水深の0.2/0.4/0.8の位置に合わせることができます。
手元の部分に機器本体も取り付けやすくなっています。
主尺の棒部分の長さが1160mm、副尺棒が1410mmです。
FH950Sオプション

仕様

  FH950S
流速測定 方式 電磁誘導方式
精度 0〜3.04m/s ±2% RS;3.04〜4.87m/s ±4% RS
ゼロ安定性 ±0.015m/s
測定範囲 0〜6.09m/s
水深測定 方式 差圧式 (ダイヤフラム)
精度 ±2% RS または ±0.015m のいずれか大きい方
測定可能範囲 3.05m (0〜10ft)
分解能 0.01<100、0.1<1000、1.0≧1000
センサ 材質 ABS、ガラス繊維
筐体防水規格 IP68 (水深3mで1時間)
外形寸法 H118mm × W42mm × D63mm
ケーブル被覆 ポリウレタン
ケーブル 長さ 6m、12m (選択) 直径6mm
本体 材質 ポリカーボネート、外部被覆:熱可塑性エラストマー樹脂 (TPE)
充電環境 0〜40℃
使用環境 −20〜+55℃
保管環境 −20〜+60℃
最大相対湿度 気温31℃以下80%、気温40℃では直線的に50%まで減少
使用可能高度 2,000m以下
筐体防水規格 IP67 ※水中形ではありませんのでご注意ください。
外形寸法 H218mm × W93mm × D53mm
充電池 充電式リチウムイオン電池 3.7V、4.2Ah
充電表示 5セグメント棒グラフ
使用可能時間 18時間 (使用温度:20℃)
  • 最大輝度で連続1時間使用ごとに30分間のスリープモードとデータ転送を行った場合の目安時間
感電保護 クラスU
充電器 接続 外部接続 Class V power Adapter
入力=100-240VAC、50-60Hz、0.3A;出力=DC 12V、1.0A
ユーザー
インター
フェイス
ディスプレイ Color, LCD 3.5" (QVGA半透過型液晶ディスプレイ)
表示解像度 4桁 (10以下=0.001、100以下=0.01、100以上=0.1)
キーパッド A〜Zの英字26字、0〜9の数字、記号
操作モード リアルタイム、プロファイリング
プロファイリング 河川・水路 / 円形配管・矩形溝
配管・溝形状 円型、矩形、台形、2/3卵型、2/3逆卵型
演算法 (河川・水路) ミーンセクション法 (平均分割)、ミッドセクション法 (中心分割)
縦方向:1、2、3、5、6点法 (velocity method - USGS and ISO)
演算法 (配管・溝) 0.9×Vmax法、0.2/0.4/0.8法、Vel & Lvl Integrator法、2D法
測定単位 流速:ft/s、m/s、cm/s、mm/s
流量:ft3/sec、million gal/day、gal/day、gal/min、m3/s、m3/min、m3/hour、m3/day、liter/s、liter/min
水深:in、ft、m、cm、mm
ノイズ除去 50Hz、60Hz (選択)
自己診断 診断テスト、キーパッド、表示、操作等の記録
ファイルタイプ リアルタイム、プロファイリング、イベントログ
USBコネクタ Mini-B、5-pin (本体と接続時 IP67)
一般属性 データ記録数 リアルタイムモード:3ファイル (1ファイルは1秒間隔で480点記録可能)
プロファイリングモード:10ファイル (32データ / 1ファイル)
ファームウェア センサ及び本体のファームウェアはUSB経由でアップデートできます。

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